モザンビークってどんな国?
"モザンビークってどんな国?"同じようにアフリカをバイクで周っている友人のヨーロピアンに尋ねると
"So hard, but it is real Africa"
つまり、本当のアフリカが残っている。そんな彼の言葉に俺は強くひかれた。
長かったアフリカもそろそろ終わる、バイクをフル活用してもっとディープな旅がしたい。そんな気持ちにモザンビークという国は十二分に応えてくれた。
確かにハードな国だった。充分な水も無ければ、電気も無い。物も無ければ、買えたとしても、お釣が無い。そして、肝心のガソリンも手に入りにくいので、常に高いお金を払って闇ガスを買わなければならなかった。
道路状況も最悪で、深い砂地にハンドルをとられ、転倒する事もしばしば。一度、転倒した際にエンジンに足を挟まれ、右足に大火傷を負った事もあった。
雨が降った次の日などは、ほとんど川状態。30cmの深さはあろう水溜まりがそこら中にできる。道端で泥水に半分近く埋もれているトラックをすり抜けて走っていくのだが、一瞬でも気を抜くと泥沼に突っ込み動けなくなってしまう。だから10mほど進んではバイクを止め、足さぐりで地面の硬さ、泥沼の深さを確かめながら歩く。それを繰り返して進んで行かなければならなかった。

村から村へテントを張りながら周った。村に着くたびに100人近くの人々に囲まれた。
人々は、本当に優しく、あたたかく疲れきった俺を歓迎してくれた。イスラム教の断食月のラマダンも重なり、日没後、飯時になると決まって夕食に誘ってくれた。
決して金銭的に豊かな国でもなく、平均月収50ドル、日本と比べて30分の1以下。しかし貧しいと感じる事はあっても、いつも陽気に今を生きているこの人達を、決して不幸と感じる事はなかった。
その人達に、何かの形で返したい。そんな想いから、吸わないタバコを持つようになった。”チェーンスモーキング”自然と輪になって、2吸いほどして、隣にまわす、彼もまた大きく吸い込んでは隣へまわしていく。吐き出された煙は輪となって夜空に吸い込まれていく。そこでは、言葉を超えた言葉で、杯が交わされているようだった。
ここら辺では、月夜の晩、どこからともなくドラムの音が流れてくる。テントから這い出し音に導かれるまま森の中を歩いていくと、月明りの下、村人達は火を囲み、唄い踊っている。次第にドラムの音は激しくなり、大地は震え、それに応える。人々はそのリズムに身を委ねる。
深く.... 深く........ そして神とつながる。
そんな儀式に幾度か遭遇し、フィーリングのままにその踊りに加わった。誰もいない砂浜、静かな波の音を聞きながら、地球に寝っ転がって、降るような星空を眺めていると、そこがどこだかわからなくなる。ふと我に返り、
”遠いとこまで来たものだ”と、顔がニヤける。
久々に出会えた素敵な国、それがモザンビークだった。
All Good Medicine ”素敵な事が起こりますように”

