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 命の声が聞こえますか? ガザ地区で感じたこと

この文章は、前回同様、2003年3月、イラク戦争が始まった同時期にイスラエルを訪れ、ジャーナリストでもない、ただの一旅行者としての僕が素直に感じたものです。

私は写真を撮る人間です。
私の武器は、ナイフでも銃でもなくカメラです。
「それ以上近ずくと、射たれるぞ!」そう怒鳴られ、隠れながらシャッターを切っていた!
はじめて、自分以外のために切る、シャッターでした。威嚇のための銃声が鳴る。

そこは、ガザ地区で一番の被害地区、ラファ。イスラエル側の入植地と、パレスチナ側との境界線。
イスラエル側監視塔から射ち込まれた弾痕が、まさに蜂の巣状態!戦車により破壊された家々、時には、アパッチヘリからのミサイル攻撃により街は、ほぼ廃墟状態。
そこではもう、それが普通の街並みとなりつつある。弱い者の立場に立ち、同じ目線で見ないと見えないものがあると、その時身をもって感じました。

破壊された廃墟の残骸の中で、戦争ごっこをして遊ぶパレスチナの子供たち!私の姿を見つけると、一斉に走って来て「ハロー」よりも先に出る「マネー、マネー」という、彼らの挨拶。もらえないとわかると、目の色を変え、私に石やビンを投げつけてくる事もしばしば、ナイフを出されたことさえあった。
そこで見た数人のパレスチナ人は死んだような虚ろな目で、過去に囚われ、とても未来など見てるようには思えなかった。 そこまで彼らを荒ませたこの現状を悲しく感じた。いつも死の恐怖に怯え、生きていくためにまるでハイエナのように、卑しく追い求めなくてはいけない。
その現状に怖さよりも腹立たしさよりも、悲しさと切なさを感じました。戦争は悲しみと憎しみを生むだけ何も生まない!ここにも大きな傷跡を残していました!!

イスラムの国々を周っている時、毎日と言っていいほど多くの人に聞かれた。
「なぜ?日本は同じ事を繰り返す?ヒロシマナガサキを忘れたのか?」
「日本人は好きだけど、日本の政府は愚かだ。」
それは、イラク戦争で、日本政府がアメリカに対して多額の援助をする声明を出した事に対してだった。
北朝鮮など、脅威になりうる国々を前に、軍隊を持たない日本にとって、そのアメリカ支持の判断は、”仕方がない”そんな無責任な答えしか返せない自分が悲しかった。
何が善で何が悪ではなく、今、この瞬間、もう一つの世界が存在している事を、まず知ってください。
一人一人の無関心な心が、戦争を引き起こしている。そう言えなくもないのです。
あなたの小さな想いが、世界を変える。

All Good Medicine  ”素敵な事が起こりますように”

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